代表的な白ワイン品種を徹底解説!シャルドネからリースリングまでおすすめ10選

ブドウ品種

ワインの世界は赤ワインだけでなく、白ワインにも目を向けることで一気に広がります。
白ワインはブドウ品種ごとの特徴が際立ち、産地や気候によっても味わいが異なるため、一本開けるたびに新しい発見があるのです。
特に、赤ワイン入門者が白ワインを試すと、より一層ワイン全体の幅広い個性を感じることができるでしょう。

本記事では、代表的な白ワイン用ブドウ品種とともに、実際におすすめしたい10本の白ワインをご紹介します。
今回ご用意したワインはヨーロッパから南半球まで、生産者のこだわりが詰まった逸品ばかり。
赤ワイン中心だった方も、この機会に白ワインの世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

赤ワイン入門者が白ワインを楽しむ理由


赤ワインを飲み始めた方は、初めはタンニン(渋み)や樽香、深いコクに少し戸惑うかもしれません。
そこで白ワインを試すと、果実味や酸味がよりシンプルで分かりやすく、ワインの「味わい方」の基礎トレーニングになります。
リンゴや柑橘系、花のようなフローラルな香りがはっきり感じられ、味覚を研ぎ澄ますのに最適です。
また、白ワインで酸や香りの特徴を掴むことで、赤ワインの複雑な風味を理解しやすくなります。

代表的な白ワイン品種

シャルドネ (Chardonnay)

世界中で最も有名な白ワイン用ブドウ品種。
産地や醸造方法によって大きく味わいが変わり、フレッシュでフルーティーなタイプから、オーク樽で熟成されたバニラやバター風味が豊かなタイプまで多種多様です。
シャルドネはワイン初心者にもわかりやすく、白ワインの基礎を学ぶのに最適な品種です。

リースリング (Riesling)

ドイツやアルザスで有名な品種。
酸味が際立ち、リンゴ、洋梨、白い花、時にミネラル感も豊富です。
辛口から甘口まで幅広いスタイルがあるため、自分好みの一本を探す楽しさがあります。

ソーヴィニヨン・ブラン (Sauvignon Blanc)

ハーブや青リンゴ、グレープフルーツのような爽快な香りが特徴。
フランス・ロワール地方やニュージーランドが有名な産地で、シーフードやサラダとの相性が抜群です。

ピノ・グリージョ (Pinot Grigio)

イタリア北部やアメリカ西海岸などで生産され、軽快でフレッシュな味わいが魅力。
軽めの料理や前菜とよく合い、気軽に楽しめます。

ゲヴュルツトラミネール (Gewürztraminer)

ライチやバラのようなエキゾチックで甘美な香り。
辛口でも甘みを感じる豊かな風味があり、スパイシーな料理と合わせると相乗効果を発揮します。

以上の代表的な品種を頭に入れつつ、いよいよおすすめの10本を見ていきましょう。

おすすめ白ワイン10選

1. ハーフナー ベーレンアウスレーゼ シャルドネ(オーストリア)

オーストリア初のアイスワイン生産者「ハーフナー」が生み出す極甘口のシャルドネ。
トロピカルフルーツやデーツ、イチジクのような豊かな甘い香りが何層にも重なり、完熟した果実の凝縮感がたまりません。
食後酒やデザートワインとして、ワイン初心者でも甘口ワインの楽しさを十分に感じられる一本です。

2. 井筒ワイン メルロー・シャルドネ 赤白ワイン飲み比べセット (長野・日本)

赤ワイン初心者に特におすすめしたいのが、赤白セットで楽しめるこちら。長野産メルローによる赤ワインとシャルドネによる白ワインが一度に味わえます。赤ワイン特有のコクと、白ワインの爽やかさを比較できるため、赤ワイン入門者が白ワインに自然と親しむステップとして最適です。

3. パスカル・ジョリヴェ サンセール・ル・シェーヌ・マルシャン(フランス ロワール)

「ソーヴィニヨン・ブランの魔術師」として名高いパスカル・ジョリヴェによる一本。
ロワールを代表するサンセールの中でも特に優れたテロワール「ル・シェーヌ・マルシャン」から造られ、花や果実のアロマティックな香りと、ミネラル感が際立ちます。
爽やかな酸とエレガントな余韻は、赤ワインに慣れた方にもスムーズに受け入れられるでしょう。

4. ルナーリア ピノグリージョ バッグインボックス(イタリア)

イタリア・アブルッツォ州の協同組合がビオディナミで育てたピノ・グリージョを用いた自然派ワイン。
淡いピンクがかった色合いが美しく、りんご、ハーブ、桜餅を思わせる甘やかな香りが特徴。
バッグインボックスタイプのため、開栓後も長く品質を保て、気軽に毎日の食卓で楽しめます。
パスタやピッツァ、中華やアジアン料理との相性も◎。

5. ビカール / デル スール ゲヴュルツトラミネール レセルバ(チリ)

チリ・マウレヴァレー産のゲヴュルツトラミネール。
白い花や南国フルーツを思わせるアロマが豊かで、ライチやパイナップル、白桃のような味わいが口中に広がります。
やや辛口ながらも豊潤な果実味があり、スパイシーな料理やエスニック料理とも好相性。
チリワインらしい高いコストパフォーマンスが魅力です。

6. リースリングの王道系ワイン

ドイツやアルザス産のリースリングは、爽やかな酸味と果実味、そして花のようなアロマが特徴的です。
辛口タイプを選べば、生ガキや白身魚のマリネ、寿司などの和食にも合わせやすく、赤ワイン初心者が白ワインへスムーズに移行する絶好の一本となるでしょう。
特にドイツのモーゼル地方産は軽やかで透明感があり、味わいのわかりやすさから初心者にもおすすめです。

7. カールユング・リースリング ノンアルコール (ドイツ)

アルコール度数0.25%という超低アルコール・ノンアルコールタイプ。リースリング特有のフルーティーさはそのままに、気軽に楽しめる1本。お酒が苦手な方や翌日に響かせたくないシーンにもぴったりです。

8. KAGAリースリング・フォルテ スパークリング (石川・日本)

日本産リースリング・フォルテによるスパークリングワイン。リンゴや柑橘系の爽やかな香り、繊細な泡とすっきりとした酸が特徴。食前酒としても、和食や軽やかな前菜との相性も抜群です。国産ワインに挑戦したい方におすすめ。

9. トラベーナ・ウルツガルテン・リースリング (ドイツ)

豪華客船タイタニック号でも振舞われていた由緒あるリースリング。上品な甘みと優しい酸味が調和し、エレガントで飲みやすい甘口タイプ。特別な日のプレゼントや、甘口好きな方への贈り物におすすめです。

10. コク系シャルドネ

カリフォルニアやブルゴーニュの一部のシャルドネはオーク樽を使用したリッチな仕上がりで、バニラやナッツ、バターのニュアンスが楽しめます。
こうしたタイプは赤ワインに慣れた方でも「白なのにこんなに複雑!」と驚くはず。
クリームソースパスタやチーズの盛り合わせなど、少し凝った料理に合わせれば、ワインの楽しみ方が一段と広がります。

白ワインを楽しむポイント

白ワインは8~12℃程度に冷やして飲むのが一般的。
酸味やフレッシュな果実味が際立ち、赤ワインとはまた違う爽快な風味を楽しめます。
リッチなシャルドネは少し高めの温度(10~14℃)で、香りとコクを引き出すのもテクニックです。

また、白ワインは食品との相性も幅広く、シーフード、サラダ、和食、スパイシー料理、軽めのチーズなど、さまざまなジャンルの料理と合わせやすいのも利点です。
赤ワインばかり飲んでいた方も、白ワインをきっかけに料理とのマリアージュを深堀りしてみてください。

まとめ

白ワインは、赤ワインにはない爽やかな酸味や果実味、繊細な香りを存分に楽しめる存在です。
シャルドネやリースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリージョなど、品種ごとの特徴を押さえてお気に入りを見つければ、あなたのワインライフはさらに豊かになること間違いありません。

今回ご紹介した10本は、それぞれが異なる個性を持ち、赤ワインを飲み慣れた方でもすんなり入り込めるものばかり。
ぜひこの機会に、白ワインの世界に踏み出して、新たな味わいやペアリングの発見を楽しんでみてください。

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